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2015年12月16日

【環 境】ネスレ日本、川崎近海汽船、日本気象協会、気象予報を活用したモーダルシフト推進


ネスレ日本、川崎近海汽船、日本気象協会の3社は、それぞれの会社が持つ特性を活かし、日本でのモーダルシフトを推進し、省エネルギーの実現や物流分野において将来懸念されるトラックドライバー等の人手不足への対応を進めていく事に合意した。

ネスレ日本では、2000年代当初よりトラック輸送から内航船輸送等への切り替えに取り組んできた。また、同社製造のペットボトルコーヒーの出荷量は気温変動に大きく影響される為、最新の気象予測をもとに製品の補充数量や日程の調整を行っている。また、平成27(2015)年より、生産拠点から距離のある、北海道・九州方面への出荷に内航船の利用を推進。荷物1つ当たりの二酸化酸素排出量がトラックに比べ1/6程度と小さく、環境負荷低減に貢献している。

一方、川崎近海汽船では、経済運航の取り組みとして、日本気象協会の提供する内航船向け最適航海計画支援システム(※)を利用。また、トラックによる陸上輸送から大型RORO船による無人航送へのモーダルシフトを推進。環境負荷低減をはじめ、ドライバー不足解消による人的資源有効活用にも貢献している。

また、日本気象協会では、気象庁の予測に加え、欧州・中期予報センターの予測を利用して気象予測精度を向上させる事に成功、2週間先の気温予測情報を開発した。ネスレ日本には、この2週間先の気温予測情報を、川崎近海汽船には内航船に最適航海計画や気象・海象予測を提供している。

今後も3社協力のもと、配送の効率化、省エネルギー化を促進し、同様の異業種連携や物流システム変革の試みが社会全体に広がるように取り組んでいく。同取り組みは、平成27(2015)年度の「次世代物流システム構築事業費補助金」の採択事業の一環で行っている。

※ 最適航海計画支援システム
高精度の気象・海象予測から最適航路を選定する事で、定時運航を保ちつつ二酸化炭素排出量および燃料消費量を削減するシステム

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み 【機関別】