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2015年12月11日

【物 流】国交省 平成27年度モーダルシフト・輸送効率化による低炭素型静脈物流促進事業の公募結果


国土交通省は平成27(2015)年12月4日に「平成27年度モーダルシフト・輸送効率化による低炭素型静脈物流促進事業」について採択案件を公表した。

この事業は環境省と連携しており、平成27(2015)年8月31日から同年9月28日まで公募を行った。同事業の目的としては、海運を活用した低炭素型静脈物流システムの構築に必要な経費の一部を補助する事により静脈物流のモーダルシフト・輸送効率化を推進し、二酸化炭素の削減を図ることや循環型社会の構築に寄与することとしている。

しかし、現状は運賃負担力が小さく、納期の制約が少ない循環資源等の輸送形態の9割を陸送(トラック輸送)が占めている。本来であれば海上輸送が適している事もあり、モーダルシフト・輸送効率化による低炭素化の余地が大きい。また、輸送効率化を通じて、静脈物流コストの削減により従来最終処分されていた循環資源等の広域リサイクルが経済的に可能となり、リサイクル率の向上と最終処分量の低減が期待される。

この背景を受け、平成27(2015)年度は、1社が選定された。事業概要は、首都圏で発生する汚染土壌を集荷対象として、横浜市に立地する岸壁と各地のリサイクルポート等を結ぶバラ積み貨物船の海上輸送ネットワークを活用し、全国の汚染土壌処理業者と広域連携をとることで、安心・安全な低炭素型静脈物流システムを構築するものである。また、大量汚染土壌の受入と搬出を安定的に行うことを目的とした汚染土壌の積替保管施設の整備も行うとしている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連