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2015年12月01日

【物 流】全ト協「第91回 トラック運送業界の景況感(速報)平成27(2015)年7月〜9月期」


全日本トラック協会は平成27年11月24日に「第91回 トラック運送業界の景況感(速報)平成27(2015)年7月〜9月期」を発表した。

今期は、中国経済の減速などを背景に輸出関連企業を中心に企業業績が悪化傾向にあった。しかし、訪日外国人による消費効果が寄与し、国内消費は堅調に推移した。このような環境下で、トラック業界の同年7月〜9月期は軽油価格の下落が企業業績に好影響を与えたことにより、営業利益の改善効果がみられた。トラック輸送業界の中でも17.4%(前回15.4%)が好況感は好転であると示し、悪化とした事業者は33.5%(前回43.2%)であった。このため、景況感の判断指数は▲19.4%(前回▲34.6%)から改善した。しかし、ドライバー不足は引き続き深刻な状況であり、軽油価格が下落しても、営業利益の改善効果が得られない事業者も高い比率で存在している。

標題の景況感を示すに当たり、5つの項目(@一般貨物、A特別積合せ貨物、B運賃・料金水準、C実働率等、D規模別及び取扱品目別・地域別)を挙げ、それぞれの項目別で指標を出している。
各項目で判断基準としている判断指標と前回からの改善ポイントは以下の通りである。

@一般貨物
・輸送数量 ▲13.6(9.5ポイント改善)
・営業収入 ▲11.0(10.9ポイント改善)
・営業利益 ▲1.0(16.0ポイント改善)

A特別積合せ貨物
宅配貨物 
・輸送数量 ▲10.3(2.6ポイント悪化)
・営業収入 ▲17.2(12.1ポイント悪化) 
・営業利益 ▲17.2(9.5ポイント悪化)
宅配以外の特積貨物
・輸送数量 ▲22.6 (7.4ポイント改善)
・営業収入 ▲8.1(3.6ポイント改善)
・営業利益 16.1(26.1ポイント改善)

B運賃・料金基準
・一般貨物 5.0(4.7ポイント改善)
・宅配貨物 10.3(2.6ポイント改善)
・宅配以外の特積貨物 27.4(7.4ポイント改善)

C実働率等
・実働率 ▲14.5(6.9ポイント改善)
・実車率 ▲10.9(9.6ポイント改善)

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者