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2015年11月24日

【物 流】東京商工会議所 東京の国際競争力強化に向けた物流改善点を発表


東京商工会議所は平成27(2015)年11月9日、日本の持続可能な成長を実現していくために、東京の国際競争力を高めていく必要があると取りまとめた。その中でも、東京及び首都圏の物流拠点の高度化・効率化による経済活動全般の生産性向上を図るためには以下の重要な要素があると述べた。

・物流拠点の再整備・機能更新、災害対応力の強化
都内、特に臨海部などには、老朽化した物流施設が多く立地しており、建て替えや集約化などの再整備、機能更新に対する税制優遇や、施設整備のための財政支援を拡充していく必要がある。さらに、施設の耐震性強化や防災設備の設置、多様な輸送手段を活用した広域連携体制の構築、荷主と物流事業者などが連携したBCP(事業継続計画)の策定なども重要である。

・中心市街地などにおける荷さばきスペースの確保
中心市街地などでは、店舗やオフィスなどへの貨物車の配送が多く、物流が集中している。このことから、荷さばき車両を配慮した駐車規制緩和区間拡大や、共同配送、時間帯の分離などルール設定に加え、物流を考慮した建築物の設計・運用により、貨物エレベーターや館内動線などの確保なども重要である。

・大型貨物車に対応した物流ネットワーク形成
東京湾周辺ではアジアからの貨物量の増大などにより、季節や時間帯ピーク時、交通混雑が発生していることから、圏央道や外環道(関越道~東名高速)、臨港道路南北線の早期整備などで大型貨物車に対応した物流ネットワークを構築する必要がある。

・道路交通における安全・安心対策推進
道路交通においてより一層の安全・安心対策は効率的な物流環境を確保していくことにつながることから、ビックデータを活用した急ブレーキ多発箇所の特定、速度低減対策や、大型貨物自動車の衝突被害軽減ブレーキ装着を促す支援に加え、トラック運送事業者の安全・安心・信頼のマークである「Gマーク」のさらなる周知も重要である。

・トラックドライバーの確保・育成
現在、物流の中核を担うトラック運送業界で、重要視されている人材の確保・育成に関しては、女性トラックドライバーの活躍を推進することから、女性トラックドライバーを考慮した道の駅やサービスエリアに女性用の休息・リフレッシュ施設(トイレ、シャワー、メイクルームなど)の環境整備に取り組む必要がある。

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投稿者:gotsuat 09:45| 荷主企業