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2015年11月16日

【物 流】JR貨物 「輪重測定装置の導入について」を発表


平成27(2015)年11月11日、日本貨物鉄道(JR貨物)は輪重測定装置の導入を発表した。

これは平成24(2012)年4月に北海道の江差線で発生した貨物列車脱線事故を受けて行うものであり、同事故の原因として積荷の偏積が挙げられることから、再発防止のため、輪重測定装置の導入に至った。

この装置はレールの側面に設置し、車両が通過する際のレールの歪み量を測定して輪重に換算する。検知された輪重から「偏積車両」と判定された場合には、関係駅並びに貨物指令に通知され、偏積車両が江差線を通過することを防ぐ。また、本州側と北海道側の出入り口に位置する東青森駅及び函館貨物駅において車両を切り離す仕組みを構築する。

輪重測定装置は、本州向けの列車に対するものとして東室蘭駅と函館貨物駅に、北海道向けの車両に対するものとして盛岡貨物ターミナル駅と秋田貨物駅にそれぞれ設置される。また、八戸貨物駅及び東青森駅からの北海道向けコンテナは、輪重測定装置の設置駅を通過した後に貨車へ積み込まれるため、両駅に設置した「重量計」によりコンテナを全数測定の上、貨車に積載される。

今後、平成28(2016)年3月に予定されている新幹線との青函トンネル共用走行の開始までに輪重測定装置を稼働させる予定である。

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投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者