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2015年11月06日

【流 通】東邦ガスとJFEエンジニアリング 低コスト・コンパクトなBOG再液化設備を開発


東邦ガスとJFEエンジニアリングは、LNGタンクで発生するBOG(ボイルオフガス)を処理する、低コストでコンパクトな再液化設備を共同開発した。初号機を東邦ガス知多緑浜工場に導入する。

BOGは、タンクで貯蔵中のLNGの一部が蒸発してガス化したもので、LNGタンク内の圧力を一定に維持するために適宜排出処理されている。BOGの処理は、気体のまま圧縮機で昇圧して送出する方式が一般的だったが、省電力の観点から近年、冷却して再液化するニーズが高まっている。BOGを冷却して再液化する場合、従来は熱交換器を用いているが、この方式はイニシャルコストが高く、狭小なスペースでは設置できないことが課題となっていた。

東邦ガスとJFEエンジニアリングは、独自のミキサーを用いてBOGをLNGに直接注入する方式の再液化設備を新たに開発した。この方式では、従来必要であった熱交換器は不要となり、建設コストやメンテナンスコストを削減でき、設備設置スペースも小さくなる。東邦ガスでは、現在、圧縮機で昇圧して送出する方式でBOGを処理している知多緑浜工場に、今回開発した直接混合型の再液化設備を導入することを決定した。JFEエンジニアリングが設計・建設を行い、2016年夏頃の運用開始を予定している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 流通