<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2015年11月04日

【流 通】オリンパス 粘膜へのスムーズな穿刺をサポートする内視鏡用注射針発売


オリンパスは、医療事業・消化器科の新製品として、早期がんを切除する手技などで用いるディスポーザブル注射針「NeedleMaster(ニードルマスター)(※1)」を、2015年11月2日から日本国内での発売を開始した。

「NeedleMaster」は、胃や食道、大腸などの消化管の粘膜層にとどまる早期がんを、内視鏡を用いて切除する手技である「内視鏡的粘膜切除術」(以下、「EMR(※2)」)や「内視鏡的粘膜下層剥離術」(以下、「ESD(※3)」)などで使用される。平坦な(隆起していない)病変部を切除する場合、粘膜下層に生理食塩水などを注入して病変部を浮き上がらせ、切除を行う。「NeedleMaster」は、液を注入するための注射針で、上記手技の中で重要な役割を担う。従来品(※4)から針先形状を改良して切れ味の向上をはかり、粘膜へのスムーズな穿刺をサポートする。また、従来品と同じ外径のまま、広い内径を確保し、かつ、握りやすいハンドルデザインを採用した。送液性の向上が期待でき、手技のストレス軽減に貢献する。なお、26G(ゲージ)の細い針を新しくラインアップに追加した。穿刺孔を最小限に抑えて、低侵襲な手技をサポートする。

※1 製品の愛称
※2 EMR Endoscopic Mucosal Resection
早期の胃がんや大腸がんなどの病変組織と正常組織の間に、生理食塩水を注射して膨らませ、スネアで病変を切り取る手技
※3 ESD Endoscopic Submucosal Dissection
粘膜層にとどまる早期がんなどの治療のために、粘膜下層を切開・剥離する手技のこと
※4 「ディスポーザブル注射針 DNM(NM−400U−0425など)」(2008年10月発売)

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 流通