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2015年10月29日

【環 境】カネカ、実用サイズの太陽電池セルにおいて世界最高記録を更新


カネカは、NEDOの「太陽光発電システム次世代高性能技術の開発」プロジェクトの成果をもとに、両面電極型ヘテロ接合結晶シリコン太陽電池として、世界最高となるセル変換効率25.1%を実用サイズである5インチのセルサイズにおいて達成したと発表した。同社は平成27(2015)年6月には大型の6インチサイズでも24.5%を達成している。

現在、太陽光発電における発電コストが、他の電源と比較して高いことから発電コストの低減が求められており、変換効率を向上させることにより太陽光発電コストの低減への影響が大きいため、世界中の企業や研究機関にて取り組まれている。

今回の成果は、カネカが開発した高品質のアモルファスシリコンを用いた結晶シリコン基盤の表面欠陥低減技術ならびに銅メッキ法による電極形成技術等を活用したことにより達成したものである。現在、導入されている太陽電池において結晶シリコン太陽電池が約8割を占めており、両面電極型構造が主流のため、実用サイズセルにて高い変換効率を達成できたことは、高効率結晶シリコン太陽電池の実用化に大きく寄与され期待されるとしている。

カネカは、このプロジェクトで得た開発成果の一部を活用し、パイロット生産設備を構築するとともに、銅電極ヘテロ接合結晶シリコン太陽電池を同年度中に発売する計画を予定している。尚、詳細については、同年10月28日に開催される「平成27年度新エネルギー成果報告会」にて発表される。

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投稿者:gotsuat 09:49| 企業の取り組み 【機関別】