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2015年10月26日

【アジア】日立サウジアラビア社 営業を開始

日立製作所は、サウジアラビアにおける日立グループの事業拡大を目的に、日立製作所リヤド支店を、日立プラントサウジアラビア社に統合し、今般、日立サウジアラビア社(Hitachi Saudi Arabia, Ltd./以下、日立サウジ社)として営業する。

日立サウジ社は、サウジアラビアにおける日立グループ代表として、営業・マーケティング機能を強化し、インフラ分野など幅広いお客さまとの協創を通じて、同国のさらなる発展と持続可能な社会の実現に貢献するとともに、日立製作所が注力する「社会イノベーション事業」のグローバル展開に向けた施策を加速させていく。

日立製作所は、現在、2015中期経営計画において社会イノベーション事業をグローバル市場で展開することに注力しており、2015年度は海外売上高比率50%を目標に掲げている。中東湾岸諸国は、豊富な天然資源を背景に、3〜5%のGDP成長率を維持しており、中でもサウジアラビアは、中東湾岸地域最大の市場であり、省エネ、水資源の確保、交通インフラ整備、通信インフラ、ヘルスケア分野への大規模な投資などが計画されている。

近年では、2015年5月に同国の海水淡水化公社Saline Water Conversion Corporationおよび水・エネルギー関連企業Abunayyan Trading Company Limitedとの間で、高効率大型海水淡水化システム「Mega−ton Water System(メガトンウォーターシステム)」の実証に向けた取り組みに関する覚書(MOU)を、東レと共同で締結した。

また、2014年2月には、現地企業や顧客との連携を深め、事業を拡大することを目的に、中東・北アフリカ地域の有力メディアであるMEED社と「Hitachi Social Innovation Forum」を共同で開催し、産業やITソリューション、エネルギー、モビリティ、ヘルスケア、水処理分野における高度かつ先進の製品やシステム、技術を紹介するなど、同国で積極的な事業展開を図っている。

日立製作所は、1966年に同国で一般産業用機器や発電機などの事業を開始し、1978年にリヤドに駐在員事務所を開設した。現在、サウジアラビアには現地企業との合弁会社で、主に圧縮機などの産業機械のメンテナンスサービス事業を行う「Hitachi Saihati Engineering Services Co., Ltd.(日立サイハチ社)」、同じく現地企業との合弁会社で、ガス絶縁開閉装置を主体とした電力流通事業を行う「Hitachi T&D Systems Saudi Arabia, Ltd.」、その他日立グループで3社が拠点を置いている。同国内には、日立サウジ社含め日立グループで計6拠点あり、従業員数は約550名。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| アジア