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2015年10月21日

【知 識】東芝とオーマット・テクノロジーズ社 地熱発電事業における戦略的協業契約締結


東芝は、地熱発電機器製造や発電事業を手掛ける米国のオーマット・テクノロジーズ社(以下、オーマット社)と、地熱発電事業のさらなる拡大に向けて戦略的な協業関係を構築することに合意し、契約を締結した。この契約に基づき、両社は、資源評価やフィールド開発、地熱発電所の設計・調達・建設・エンジニアリングなど地熱発電事業に関するサービスの競争力向上を目指し検討を進める。

オーマット社は、地熱発電設備の設計、製造、販売、現地施工などを提供するとともに、地熱発電事業者として世界各地で発電事業を行っている。なかでも、比較的低温の温水を熱源として特殊な作動流体を利用するバイナリー式の発電機器・システムの販売においては、世界トップシェア(※1)を占めている。また、地中から噴出する温水・蒸気を直接利用するフラッシュ式とバイナリー式を組み合わせた高効率なコンバインド型地熱発電システムを世界で唯一提供している。

東芝は、1966年に日本国内初となる岩手県松川地熱発電所に地熱蒸気タービン・発電機を納入して以来、フラッシュ方式を中心として、世界各国に52台、約3,400メガワットの発電設備を納入し、地熱発電設備容量ベースで、世界トップの26%(※2)のシェアを占めている。

今回、オーマット社の地熱IPP(※3)の開発力、EPC・バイナリー発電機器に関する技術力、グローバルな販売網と、東芝の過去50年にわたるフラッシュ方式の発電設備に関する技術力、ノウハウを組み合わせることで、高効率なコンバインド型地熱発電システムの提案を中心に、地熱資源の特性に応じて最適な設備の提案を通じて他社との差別化を図り、さらなる市場の拡大を目指す。

※1 Platts World Electric Power Plants Database(2015年6月)
※2 Bloomberg New Energy Finance(2015年7月)
※3 IPP Independent Power Producer 独立系発電事業者

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識