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2015年10月15日

【環 境】帝人グループ・東洋テナックス、自家発電燃料を重油からガスに転換することでCO2排出削減


帝人グループで炭素繊維・複合材料事業を展開している東邦テナックスは、国内主要製造拠点である三島事業所の自家発電燃料を、従来の重油を用いた蒸気タービン発電からガスタービン発電に転換することにした。

東邦テナックス三島事業所は、炭素繊維・複合材料事業として最大の事業所であり、プリカーサ(※)から炭素繊維までを一貫生産し、航空機用途をはじめとする高機能炭素繊維の一大供給拠点となっている。炭素繊維の製造には、その焼成工程で多大な電力を要することから、事業所内に自家発電を設置しているが、環境配慮の観点から、よりCO2排出量の少ないエネルギー源が求められていた。

帝人グループでは、平成32(2020)年度までのCO2排出削減目標として、2011年度を基準年に国内外で毎年1%以上改善することを掲げている。今回の燃料転換により、約50,000トン/年のCO2排出削減が見込まれており、これは帝人グループの排出するCO2総量の2%以上に相当する。

※ プリカーサ
炭素繊維の原料として用いられる特殊なアクリル繊維のこと。これを200℃〜300℃で酸化(耐炎化工程)した後、1000℃〜2000℃で焼成(炭素化工程)することで炭素繊維ができる

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| 企業の取り組み 【機関別】