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2015年08月21日

【知 識】味の素と長谷川香料 発酵ナチュラルフレーバー事業において業務提携


味の素と長谷川香料は、バイオ・発酵技術を活用したナチュラルフレーバー(以下「発酵ナチュラルフレーバー」)の研究開発・事業化に関して業務提携する。

味の素は100年にわたり味覚や食感の技術により「おいしさ」を追求してきた。食べ物が持つ「おいしさ」は、味覚、食感のみならず、それらの特徴を引き立てるフレーバー(香り)により決定づけられる。フレーバー会社として世界トップクラスの素材・技術を有する長谷川香料との業務提携により、「おいしさ」自在化技術を深化し、各国のお客様のニーズに合った「おいしさ」の総合的な価値提供を目指す。

フレーバー市場は、グローバルに約1兆4,000億円の規模を有し、安定的な成長を続けている。その中でも、ナチュラルフレーバー市場は、消費者の飲料、食品に対するナチュラル志向を背景に近年成長著しいカテゴリーであり、今後も高い成長が見込まれている。ナチュラルフレーバーは、欧州や米国の法規制において、天然物からの抽出や発酵による生産品と定義されていますが、現在の主流である抽出による方法では原料の確保やコスト面で課題があるため、近年は発酵による製法が注目を集めている。

長谷川香料は、「技術立社」の社是のもと、独自の技術をベースとした高品質・高付加価値の調合香料を核に、研究部門と営業部門が連携して顧客の課題を解決するソリューション型営業に注力し、日本のメーカーならではのきめ細かい対応と技術力でグローバルな事業展開を推進している。一方、味の素は、アミノ酸の開発・生産を通じて培った独自の先端バイオ・発酵生産技術を保有している。また、26の国・地域に拠点を置き、食品やアミノ酸、医薬品などさまざまな事業を展開し、当社グループ製品を販売している国・地域は130を超える。

なお、両者は、事業領域が相互補完的であり、長谷川香料の保有するフレーバー精製・製剤化技術と味の素のバイオ・発酵技術を組み合わせ、また両社の事業基盤を活用することで、スペシャリティ素材である発酵ナチュラルフレーバーの研究開発・事業化を加速する。業務提携を通じて、数年内での発酵ナチュラルフレーバーの上市とグローバルな事業展開を目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識