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2015年08月20日

【物 流】国交省 第7回物流小委員会・第4回物流体系小委員会が合同会議を開催


平成27(2015)年8月7日、第7回物流小委員会と第4回物流体系小委員会は合同会議を開催した。同委員会は、これまで今後の物流政策の基本的な方向性等について検討を重ねており、今回はヒアリングや意見交換などの結果を踏まえて今までの審議を中間的にとりまとめた。ここでは委員会が検討してきた次の2点「(1)モーダルシフトの更なる展開やトラック輸送の更なる効率化に向けた施策」と「(2)物流事業者の国際競争力の強化に向けた施策」について紹介する。

(1)については、労働力不足対策や地球環境問題対策の観点からモーダルシフトの更なる促進が必要とし、物流事業者や荷主等の多様な関係者間の連携を促すことの重要性を訴えた。

加えて、トラック輸送についても更なる効率化を図ることが必要だとした。幹線におけるトラック輸送についての事業者間の共同運行の取り組みとして、事業者間での幹線輸送における中継輸送や、幹線輸送における複数社による共同運行、車両の大型化などを示した。また、高速道路の交通量の分担率を少なくとも欧米並みにするなど適切に引き上げて道路を賢く使い、道路ネットワーク全体の最適利用の実現を図るべきだとした。委員会では、「労働力不足を解消するためにも、政府として、トラック輸送や鉄道貨物、内航海運、航空貨物等各モードを総合的に考え、そのベストミッ クスや今後の物流をどうしていくべきかという考え方を、具体的に明示していただきたい」、「中小零細事業者の協同組合化を促進し、他地域による協同組合間による中継輸送の実現を目指し、トラック運転者の長時間労働の改善を図る」などの意見が出た。

(2)については、日本の物流事業者が国際物流においてトップランナーとなるために、物流事業者の海外展開に向けた環境整備や、国際競争力の強化に向けた人材育成・ITの活用・物流質機材の標準化などの促進の必要性を挙げた。委員会では、「海外の政府関係者に対する我が国港湾運送事業の海外展開に向けたプロモーション活動等、港湾運送事業者の海外港湾への進出を後押しするような施策を考えて頂きたい」などの意見があった。

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投稿者:gotsuat 09:46| 行政関連