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2015年08月03日

【環 境】カネカ、ヘテロ接合結晶シリコン太陽電池セルにて、変換効率世界最高水準を達成


カネカは、銅めっき法により集電極を設けた6インチ角のヘテロ結合結晶シリコン太陽電池セルにて、変換効率が世界最高水準となる24.52%を達成したと発表した。カネカは、高品質アモルファスシリコンを用いた結晶シリコン基板の表面欠陥低減技術に加え、imec(※1)との共同研究の成果を一部適用した銅めっき法による電極形成技術などの同社独自技術を活用することにより達成した。6インチ角のセルにおいて、世界最高水準の変換効率を達成したことは、生産コストの低減に大きく影響するものと期待される。

カネカは、平成27(2015)年度中に、ヘテロ接合結晶シリコン太陽電池モジュールの販売開始、製造能力の拡大を進めていくとしている。なお、この成果の一部は、昨年度まで実施したNEDO(※2)との共同研究の結果により得られたものである。

また、2015年度からNEDOが実施するプロジェクト「高性能・高信頼性太陽光発電の発電コスト低減技術開発」に参画し、「結晶Si太陽電池をベースとした複合型太陽電池モジュールの開発」をテーマに研究開発に取り組むとしている。


※1 imec
単結晶シリコンを中心とした半導体プロセス関連で世界トップレベルの研究機関。本部ベルギー

※2 NEDO
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構。エネルギー・環境問題の解決および産業技術力の強化に取り組む国立研究開発法人

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| 企業の取り組み 【機関別】