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2015年07月24日

【流 通】神戸市で水道流量の遠隔収集に関する共同フィールドトライアル実施


NTT西日本、神戸市水道局、Sensus Japan(センサス・ジャパン 以下、センサス)およびミライト・テクノロジーズは、広域無線ネットワークおよび水道スマートメーター等を組み合わせた水道流量の遠隔収集に関する共同フィールドトライアル(以下、トライアル)を、2015年中に神戸市水道局管内において開始する。280MHz帯(※)広域無線ネットワークを採用した水道流量の遠隔収集を行う実証実験は日本で初めて。

現在、IoT(Internet of Things)社会の実現に向けて、インフラ業界におけるスマートメーターの活用や、分散するセンサ機器の新たな通信手段として広域無線ネットワークの利用が期待される中、水道業界においてはIoTを活用した正確な漏水管理や配送水網の最適化について関心が高まっている。

このような背景のもと水道管理コストの削減や適切な施設投資計画など、今後の水道管ネットワークの効率的な運用管理について検討を進めている神戸市水道局と、スマート光戦略の実現に向けて様々なICT利用シーンを提案しているNTT西日本、水道スマートメーターの海外導入実績を持つセンサス、及び280MHz帯広域無線ネットワークの実証実験の実績を持つミライト・テクノロジーズは、新たな水道管ネットワークの構築に向けた第一歩として、水道流量の遠隔収集を目的とした共同フィールドトライアルを実施するに至った。

トライアルでは、神戸市内9ヶ所に設置した水道スマートメーターから、280MHz帯広域無線ネットワークを介して流量等のデータを収集し、可視化された分析結果を神戸市水道局内においてリアルタイムに確認できるようにする。また、計測結果をもとに従来のアナログメーターとの精度や有用性の比較検討を行うと共に、漏水検知への適用の可否について評価を行う。

今後 トライアルで得られる実環境での知見とノウハウを活用し、電力やガスに次ぐ、新たな分野におけるスマートメーターの活用「水道管ネットワーク管理」の実現に向けた検討を進めていく。具体的には、NTT西日本はシステムの受容性評価を踏まえた実用化に向けた検討を行い、神戸市水道局は遠隔での水道流量の把握や漏水検知の仕組み、運用における更なる検討を行う。


※ 280MHz帯
電波到達性が高く、建物内部へも浸透可能な電波特性を有する周波数帯で、基地局の広域のカバーや対向の通信装置の低消費電力化が可能

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 流通