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2015年07月03日

【知 識】北海道大学と富士通 個々の学生に最適な学びを実現する共同研究


北海道大学と富士通は、社会が求めるグローバルな活動や革新的な考え方ができる人材の育成を目的とし、個々の学生に最適な教材や指導方法をICTを活用して分析する共同研究を2015年4月から2016年3月まで実施する。

学生の予習状況や講義の理解度などの学習履歴(学習ログ)と行動パターンや趣味・嗜好などの生活の記録(生活ログ)、および交通情報や天候などの地域のオープンデータから、学生の学びに関する特性を分析する手法とツールを開発して分析結果やツールを北海道大学の講義や学習指導に適用し、その有効性を評価する。

大学をはじめとする高等教育機関では、社会に求められるグローバルな活動や革新的な考え方ができる人材の育成を目指している。また、インターネットを活用して、海外の優良な講義を国内にいながら自分のペースで受講できるOER(※1)やMOOC(※2)などのオープンな教育(オープンエデュケーション)が普及しはじめており、高等教育の現場で、反転授業(※3)の予習などに活用されている。このようなオープンエデュケーションを活用しながら、学生がキャンパス内・キャンパス外でより主体的に学ぶことが、高等教育における学習成果をより高めるための大きな課題となっている。

北海道大学と富士通は、北海道大学におけるオープンエデュケーションの活用実績と富士通のデータ分析技術の強みを活かし、学生の自ら学ぶ姿勢を強化することを目的として、学生の生活にまで踏み込んだデータから個々の学生に最適な学びを分析し、講義と学習指導、およびICTを活用した学生への教材提供に適用する共同研究を行う。


※1 OER(Open Educational Resources)
オープン教育リソース インターネット上で誰でも自由に利用できる教材や教育ツールなどの総称

※2 MOOC(Massive Open Online Courses)
大規模公開オンライン講座 インターネットを通して大学レベルの講義を世界中に無料もしくは安価に提供する取り組み

※3 反転授業
オープンエデュケーション教材などを活用して学生が自宅で事前学習し、授業では学習した知識を用いて議論や演習を行うことでより深い理解を目指す授業の形態

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:53| 知識