<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2015年06月16日

【物 流】国交省 第3回モーダルシフト促進における諸課題の検討会の詳細について公表


平成27(2015)年6月8日、国土交通省(国交省)は同年5月28日に行われた「第3回モーダルシフト促進のための貨物鉄道の輸送障害時の代替輸送に係る諸課題に関する検討会」の詳細を公表した。

今回の検討会では、第2回検討会で挙げられた輸送障害発生時の諸課題に対し、具体的な問題点とその対策についてJR貨物より発表があった。

前回挙げられた迂回輸送及び途中駅での降し・保管を想定した運営体制の整備という課題については、31ftなど大型コンテナの荷役に対応した駅及び大型荷役機器の配備を増やす必要があり、駅間が100km以上離れている箇所に途中駅を建設するなどして31ft取扱可能駅を等間隔で存在するよう整備することが必要とされた。

また、東海道・山陽線沿いの主要駅では、特殊車両の通行許可の審査期間が大幅に短縮される大型車誘導区間に設定されており、大型コンテナ対応車両の通行許可の事前取得が望ましいとされた。

鉄道輸送と内航船舶輸送の輸送システムの共通化という課題についても議論された。

鉄道12ftコンテナと内航12ftコンテナでは緊締装置の仕様・位置が異なっており、鉄道12ftコンテナ対応のシャーシや貨車では内航12ftコンテナを輸送することが出来ない。また、内航輸送(RORO船・フェリー)ではトレーラーシャーシを使用するのが一般的であるが、トレーラーシャーシは鉄道貨車には積載できないなど、そもそもの輸送システムが異なっている。以上のことから、ニーズの有無を勘案しながらも、どのような方策があるか、事業者・荷主の意向も踏まえ中長期的課題として検討すべきである、とした。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:53| 行政関連