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2015年06月11日

【流 通】東芝 音響技術を用いたコンクリート探傷システムの開発


東芝は、音響技術を用いたコンクリート構造物の検査装置「コンクリート音響探傷システム」を開発した。同システムは、指向性スピーカーから検査対象物に向けて可聴音を発生させて、検査対象物の表面に生じる振動速度をレーザー振動計で観測し、独自の解析技術を用いてコンクリートの浮き・空洞等の状態を可視化する。

社会インフラを構成するトンネルや橋梁等のコンクリート構造物の検査は、習熟した検査員による打音・目視検査が主流となっている。高所等の検査員がアクセスしづらい場所を検査する場合、検査のための足場設置や高所作業車が必要となる。同システムでは、音響技術を用いることで5m以上離れた地点から検査が可能であり、且つ検査の習熟が不要であることから、限られた人員を有効に配置して、検査を効率化することができる。また、測定結果には再現性があるため、定量的な結果を得ることができる。

日本では高度経済成長を起点に、道路や橋梁、公共建築等、様々なインフラの整備が急速に進んだ。それからおよそ50年が経過し、社会インフラの経年劣化がここ数年の間に目立ってきています。それに伴う災害や事故から住民の安全・安心を確保するため、社会インフラに内在する問題の早期発見が求められている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通