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2015年06月02日

【物 流】国交省・厚労省 トラックドライバーの人材確保・育成に関する対応策を発表


国土交通省・厚生労働省(以下、両省)は平成27(2015)年5月28日、近年のトラックドライバーの人材不足に鑑み、今後、両省で連携して施策等を実施し、トラックドライバーの人材の確保・育成を進めていく方針を決めた。
 
両省の主な取組みとして、現在のトラック運送業界の状況を踏まえ、トラック運送業の人材確保に向けた 「魅力ある職場づくり」、「人材確保・育成」の2つの視点でまとめている。それらの具体的な取組の中で、トラックドライバーの待遇を改善し、安心して働けるための環境整備、そして、トラック運送業界での従事を促すため、トラック運送業界の魅力の向上や人材育成等に向けた細かな取り組みを実施することの必要性を主張している。

「魅力ある職場づくり」
・取引環境、長時間労働、賃金などの労働条件の改善
・雇用管理の知識習得、実践の推進
・雇用管理に資する助成制度の活用促進
・現場の安全管理の徹底

【具体的な取組み】
・中小企業における月60時間超の時間外労働に対する割増賃金率引上げ案を国会に提出(25%→50%)
・雇用管理制度を導入、運用するためのコンサルティング支援
・従業員の離職率の低下に取り組んだ場合に助成金支援(導入した制度ごとに10万円)
・荷役作業を行う場所を管理する荷主に対し、安全対策の実施を周知徹底する等の対策を推進 等

「人材確保・育成」
・トラック運送業への入職促進
・女性の活躍促進
・関係団体などとの連携による人材育成・定着支援の推進
・事業主などによる人材育成の推進

【具体的な取組み】
・新たな免許区分の創設に向けて、関係省庁・業界団体と連携し、運転者教育など、安全対策を実施
・育児、子育てをしやすくする制度の導入に取り組み、育児休業取得者の代替要員を確保するとともに、育児休業取得者を原職復帰させた場合に助成金を支援
・全ト協と連携し、運送事業者がトラックドライバーの確保・定着に向けて活用できるパンフレットを作成し、公共職業安定所等で配布
・労働者の自発的なキャリア形成を支援するため、在職者又は離職後1年以内の者が厚生労働大臣の指定する教育訓を受ける場合に、訓練費用の一定割合を支給 等

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:42| 行政関連