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2015年05月26日

【物 流】全物協、女性ドライバーの働く環境を考えるプロジェクトを発表


平成27(2015)年5月19日、全国物流ネットワーク協会(以下、全物協)は、現役女性ドライバーの目線から考えた魅力ある労働環境づくりについて調査・研究するプロジェクトを発表した。
今回のプロジェクトでは、第一線で活躍している女性ドライバーの意見を集約し、全物協は同プロジェクトのガイドラインを参考に、各社では女性社員と意見交換を行うよう促している。

労働力人口の減少に伴って、物流を支えるドライバーの確保は、物流業界だけでなく、日本経済にとっても喫緊の課題といえる。だからこそ多様な人材が活躍できる環境を整える必要性が各社に迫られている中で、現在の物流業界は男性労働力に大きく依存しており、女性が働きやすい職場環境が整備されているとはいえないのが現状である。

そこで、具体的な施策として、「職場環境の整備」・「働きやすい環境づくり」・「採用方法」・「制度の整備」の4つの切り口でチェックリストの例を紹介し、自社の現状の課題を把握することからすすめている。

女性ドライバーが活躍できる環境をつくることは、労働力の確保だけに留まらない。女性の視点は、男性の視点と違い、エンドユーザー側の視点があったり、力が無いために自分なりの仕事の工夫をしていたり等、その考えや発想は、会社にとって新たな価値の創造に繋がる可能性が大いにある。

そして、女性ドライバーのコミュニケーション能力の高さや、男性と異なる気づき、丁寧な応対は、企業が生き残るためには必要である。そのためには[ドライバー=男性]という固定観念を排除し、性別に関係なく、一人ひとりの能力を見きわめ、最大限活かすよう努めなくてはいけない。

全物協は、女性が働きやすい環境を整える取り組みの継続は、結果として、若い男性や高齢者など、属性に関係なく全ての人が働きやすい環境づくりにも繋がると強調した。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:10| 物流事業者