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2015年05月18日

【物 流】国交省 「輸出入コンテナ貨物の鉄道輸送促進に関する調査会」を開催


国土交通省は「輸出入コンテナ貨物における鉄道輸送促進に関する調査会」を平成26(2014)年12月から平成27(2015)年3月にかけて3回開催した。

現在の日本では環境対策や労働力不足対策等への対応の観点から、輸出入コンテナ貨物輸送のモーダルシフト推進が重要な課題の一つとなっている。これらを踏まえて本調査では、輸出入コンテナ貨物の鉄道輸送に対するニーズや課題を明らかにし、輸出入コンテナ貨物の鉄道輸送を促進する具体的な方策の方向性を検討して報告書を取りまとめた。

◆輸出入コンテナ貨物の鉄道輸送の促進に係る課題

1.コスト競争力の確保
ショートドレージ及び集荷もしくは配達を含めたコストが必要である。

2.リードタイムの短縮
コンテナターミナルへの入場待ち時間や、トレーラーと鉄道貨車との間の積替えを行う時間が必要。

3.40ft背高コンテナ輸送の確保、
特に東京〜九州間で40ft背高コンテナが輸送できない区間がある。

◆輸出入コンテナ貨物の鉄道輸送を促進する具体的方策の方向性

1.ショートドレージの効率化
コンテナターミナルから鉄道貨物駅への入場経路を最適化する等して、ショートドレージに関する作業の効率化の検討等を行う必要がある。

2.コンテナラウンドユースの仕組みづくり
輸出入貨物に使用する空コンテナの回送を減らすため、内陸部での鉄道貨物駅のコンテナ
デポ化のための整備・改修の検討を行う必要がある。

3.40ft背高コンテナに対応した低床車両の検討
特に40ft背高コンテナの輸送需要が多く見込まれる関東から九州方面の区間では、従来よりもコンテナ積載位置の高さを低くし、背高コンテナを輸送できる低床貨車を優先的に開発・導入する必要がある。

これらの他、鉄道輸送の有効性をPRし、課題解決に向けて関係企業・関係各者の協力と連携が必要であるとともに、国の審議会での検討も深めていく等、官民連携を図りながら具体化させていくことが必要であるとした。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 行政関連