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2015年05月01日

【物 流】日本内航海運組合総連合、平成26(2014)年度上期輸送実績の概況を発表


平成27(2015)年4月21日、日本内航海運組合総連合は、平成26(2014)年度上期(4月〜9月)輸送実績の概況を発表した。

平成26 (2014)年度上期における内航輸送量の合計は、1億9,972万8千トン/kl (前年同期比1.3%減)となった。そのうち、貨物船による輸送量は1億2,974万7千トン(前年同期比0.9%減)となった。

貨物船輸送量の内訳として前年同比で増加した品目を見ると、鉄鋼は2,460万トン(前年同期比4%増)となった。製鉄所の定期修理や自動車向けの需要の減少があった半面、造船向けの需要が底堅いことがプラスの要因となった。
その他、官需・民需に支えられ、セメントが1,911万トン(前年同期比2.1%増)となり、機械・プラントは32万トン(前年同期比0.6%増)と輸送量が増加した。

燃料は849万トンと前年同期比変化はなかった。石炭は前期に続き、原発の稼働停止により、火力発電所向けの需要がある一方、火力発電所の定期修理による輸送量の減少も見られた。

一方、前年同比で減少した品目を見ると、紙・パルプは193万トン(前年同期比8.1%減)と輸送量が下落した。新聞用紙の販売不振等に加え、荷主メーカーの生産調整による休転期間が当初の計画より長引いたためである。
原料は3,285万トン(前年同期比 5.2%減)となった。その中でも、セメント用等で使われる石灰石は、住宅等の消費税増税に伴う駆け込み需要の減少や公共土木工事のピークアウト、さらに人手不足や入札不調、船舶の入渠等から1,927万トン(前年同期比 8.8%減)と落ち込んだ。
雑貨は1,234万トン(前年同期比0.5%減)で、消費税増税の影響を受けたものの、輸出向けの自動車部品や北海道発の農産物の輸送、新造船の投入があり前年同期と同等なレベルの輸送量となった。
自動車は2,415万トン(前年同期比0.1%減)となった。6月まで消費税増税に伴う駆け込み需要の積み残し輸送が見られたが、その後低調となった。
その他、砂・砂利・石材は262万トン(前年同期比8.8%減)、穀物・肥料・飼料は327万トン(前年同期比6.7%減)となった。

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投稿者:gotsuat 09:42| 物流事業者