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2015年04月20日

【物 流】国交省 モーダルシフト促進に関する検討会の詳細を公表


国土交通省は、平成27(2015)年2月25日に開催した「第1回 モーダルシフト促進のための貨物鉄道の輸送障害時の代替輸送に係る諸課題に関する検討会」の詳細を公表した。

検討会では、トラックドライバー不足等により鉄道輸送への関心が高まっていることが取り上げられた。同年1月に実施した「海上コンテナを国内輸送する場合の手段として貨物鉄道利用の関心の有無」についてのアンケートでは、「関心がある」とした物流事業者のうち約70%の事業者が、トラック運転手不足によって「トレーラーが確保しにくくなっている」ことを理由に挙げている。

続いて、鉄道利用を拡大・検討するにあたっての懸念・課題としては、鉄道輸送がトラックに比べてスピード・柔軟性に欠けることや積載効率が悪いことなどが挙げられたが、中でも輸送障害への対応が大きな懸念事項の一つとなっており、災害時における安定輸送への不安に焦点が当てられた。これに対し、輸送障害時に代替輸送ができるよう事前準備を行うことが新たな荷主の不安を取り除き、モーダルシフトを促進する上で重要であるとした。さらに、代替輸送に関する様々な課題の特定と、関係者の連携による計画的な取組に基づく解決方策を整理する必要性も提示された。

検討会に出席した企業からは、代替輸送に関する課題として大型コンテナの代行輸送が可能な全国的支援体制の構築や代替トラックの確保の難しさなどが示された。出席者からは、「災害リスク軽減のためには過去に災害が発生していなくても土砂崩れが置きやすいポイントなどに着目する必要があるのではないか」、「輸送障害発生時に代替性・選択性を増やすために、正確な情報を早く出すシステムをどう作るか、ということも課題である」などの意見が出た。

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投稿者:gotsuat 09:34| 行政関連