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2015年03月30日

【アジア】双日ロジスティクス カンボジア−タイ間の陸路定期混載輸送サービス開始

双日ロジスティクスは、カンボジア−タイを陸路で結ぶ定期混載輸送サービスを、2015年3月より日系物流会社で初めて開始する。これにより、南部回廊を利用したプノンペン、バンコク間、東西660kmを結ぶ効率的な一貫輸送が可能となる。

双日ロジスティクスは、2011年からホーチミン〜プノンペン〜バンコク間の大口貨物の陸送サービス「クロスボーダートランスポーテーションサービス(以下 CBTサービス)」を開始し、実績を積み重ねてきた。一方、小口貨物については、カンボジア−タイ間の税関手続きの煩雑さにより、混載輸送が困難なため、プノンペン〜バンコク間は海上輸送(シンガポール経由)に頼らざるを得ず、輸送に約20日を要していた。  今回、混載小口貨物を集約し陸路の税関手続きの効率化を実現することで混載輸送が可能となり、輸送日数を約5日間に短縮する。

現在、経済成長が続くメコン地域では、日本企業の更なる生産拠点確保のニーズが高まっている。特に労働力の豊富なカンボジアでは、タイプラスワンとして、人材不足や賃金高騰に悩むタイの生産拠点を補完する分業体制が整いつつある。このような背景から、カンボジアのプノンペン経済特区(Phnom Penh SEZ、以下 PPSEZ)には同国で最も多くの日系製造企業が集積しており、カンボジア〜タイ間の少量多品種の小口貨物の物流サービスに対する需要が拡大している。双日ロジスティクスは、新たなサービスを開始するにあたり、PPSEZより全面的な協力を得ることで、PPSEZの入居企業様をはじめとする顧客のニーズに応えていく。

2015年末のアセアン経済共同体の発足を控え、メコン地域ではインフラ整備が進んでおり、南部回廊のメコン川渡河地点にネアックルン橋がまもなく開通する。これにより、ホーチミン〜バンコク間850kmの南部回廊が全て陸路で繋がり、輸送量の飛躍的な増加が見込まれる。双日ロジスティクスは、CBTサービスを強化するとともに、他ルートを活用した陸路輸送についてもサービスを拡大していく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:38| アジア