<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2015年03月25日

【物 流】全ト協の経営分析 平成25年度決算版


平成27(2015)年3月23日、全日本トラック協会(全ト協)は全国のトラック運送事業者2,188社の平成25年度の事業報告書に基づき集計・分析した「経営分析報告書」(平成25年度決算版)を取りまとめた。

この報告書は、中小トラック運送事業者の経営活動の実態を計数的に把握し、経営管理の改善等に役立てることを目的に平成4年度から発行しているもので、今回で23回目となる。

これによると、業界の大半を占める車両50台以下の64%が営業赤字を計上した。
トラック運送事業の売上げに当たる平成25年度の営業収益(貨物運送事業収入)は1社平均202,342千円で、前年度に比べ+12.3%と7年連続減少に歯止めがかかり、上昇に転じた。
しかし、燃料価格の上昇が燃料油脂費率の大幅なアップにつながり、営業利益率は▲2.3%とさらに赤字幅を拡大させ、7年連続の赤字となった。

平成25年度経営分析報告書の集計対象となる平成26年8月までのトラック運送業界では、輸送量は増加し、運賃単価の改善もみられたものの、燃料価格の上昇圧力によるコストアップ分を吸収することができず、営業赤字幅を拡大する結果となった。このような厳しい事業環境に置かれても、多くの中小運送事業者は荷主、元請から燃料上昇分の転嫁が受けられないケースが多く、仕事が増加しても、さらに赤字幅を拡大する結果となった。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:39| 物流事業者