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2015年03月11日

【環 境】凸版印刷 フレキシブル電子ペーパーを活用したレール型電子棚札を開発


凸版印刷は、プリンテッドエレクトロニクス技術(※)を活用し、薄く、軽く、かつ曲げる事ができるフレキシブル電子ペーパーを開発した。さらに、カラーフィルター技術を活用し、部分的なカラー化も実現している。

今回開発された電子ペーパーは、従来の真空や高温を利用した多量のエネルギーを消費する製造方法から、排水・廃液・エネルギー消費の少ない印刷プロセスを用い、安全な環境作りに貢献している。同社は、この電子ペーパーを利用し、レール型電子棚札(ESL:Electronic Self Label)を試作。棚の前面全体を表示エリアにでき、紙の棚札や個片の電子棚札に比べ、表示面積も広く、配置及び表現の自由度を高める事が可能となった。これにより、顧客向け販促情報の表示、作業員への商品陳列情報の表示など、様々な用途展開が可能となる。さらに改良を行い、平成29(2017)年の実用化を目指す。

この研究の開発の一部は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の次世代プリンテッドエレクトロニクス材料・プロセス基盤技術開発の助成を受けて開発した成果を利用している。


※ プリンテッドエレクトロニクス技術
印刷技術を利用して電子回路などのエレクトロニクス製品を生産すること。印刷技術の特性を活かして、基盤として様々な素材を利用でき、これまでの生産方式よりも簡便なプロセスでの生産が可能となることから、次世代の技術として期待されている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| 企業の取り組み 【機関別】