<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2015年03月02日

【環 境】横浜ゴム 水素ガス用ホースの展開を拡大


横浜ゴムは、岩谷瓦斯と共同開発した高圧水素ガス用ホース「ibar HG70」の平成27(2015)年内からの本格的な販売開始を予定している。「ibar HG70」は国内各地の水素ステーションで実証実験を重ねながら使用されているが、今後平成28(2016)年3月末までに建設が計画されている水素ステーションでも使用される予定である。

横浜ゴムは平成15(2003)年から新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)の委託を受け、高圧水素ガス用ホースの開発に取り組んでおり、「ibar HG70」は、燃料電池自動車(FCV)に燃料の水素を充填するディスペンサー用ホースで、水素充填圧力70MPaに対応する。一般的な高圧水素ガス用ホースが使用している鋼線ではなく特殊合成繊維(特許取得済み)を補強層に採用しており、先に販売済みの35MPa用ホース「ibar HG35」の知見も踏まえて、軽量で柔軟性に優れるホースとなっている。

平成26(2014)年5月、「水素及び燃料電池の自動車に関する世界技術規則(gtr)」の国内導入に伴い、高圧ガス保安法に基づく容器保安規則が改正され、国際基準と同等の87.5MPaでの水素充填が可能となった。それを受けて87.5MPaでの水素充填に対応する高圧水素ガス用ホースの使用が求められており、横浜ゴムはNEDOの委託事業(※)にて87.5MPa対応ホースの開発にも現在、積極的に取り組んでいる。また、米国や欧州でも水素ステーションの建設が進んでいることから、将来的には海外への展開も視野に入れている。

※ NEDOの委託事業
事業名:水素利用技術研究開発事業/燃料電池自動車及び水素ステーション用低コスト機器・システム等に関する研究開発/水素ステーションの高圧水素用ホースとシールシステムに関する研究開発

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 企業の取り組み 【機関別】