<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2015年02月27日

【知 識】東芝 コロンビアの電力会社と地熱発電開発合意で覚書締結


東芝は、コロンビアのイサヘン電力と、発電出力50メガワット級の地熱発電所の開発における協業に向けて検討を開始することに合意し、覚書を締結した。覚書は東芝とイサヘン電力のほか、西日本技術開発、シュルンベルジェとの4社間での締結になる。今回の合意に基づき、イサヘン電力が同国カルダス県ビジャ・マリア市に開発する地熱発電所について、4社が共同で実現可能性調査(FS)と建設、運転に取り組む予定である。

イサヘン電力はコロンビアの公的電力会社であり、開発予定の地熱発電所は、コロンビア・イサヘン電力にとって初の地熱発電所となる。西日本技術開発が全体のエンジニアリングと FSを請け負い、FSは2年間にわたり行われる予定。FSの結果を受けて実現可能と判断されれば、2020年の運転開始を目指し、東芝が発電所の建設と蒸気タービンや発電機などの主要機器の供給を、シュルンベルジェが蒸気を発生する井戸の掘削と蒸気輸送設備の供給を担当する予定である。

コロンビアの主要な電源は水力発電であり、東芝もこれまでコロンビアに38台、6062メガボルトアンペア相当の水車発電機を供給してきた。同国にとって水力発電が電源の主力である一方、イサヘン電力は、気候変動への影響の軽減に貢献するという同社の経営方針に基づき、二酸化炭素排出量の削減に貢献でき、クリーンかつ再生可能な発電方式である地熱発電の導入に力を入れている。同社はこれまで世界中で培ってきた地熱発電のノウハウを活かし、主要機器の開発・供給などを通して、コロンビアにおける地熱発電事業に貢献していく。

東芝は、1966年に日本国内で初めてとなる岩手県松川地熱発電所に20メガワットの地熱蒸気タービン・発電機を納入して以来、北米、中南米、東南アジア、アイスランドなど世界各国に52台、約3400メガワットの発電設備を納入し、世界トップの24%注のシェアを占めている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:36| 知識