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2015年02月12日

【物 流】国交省 自動車行政に関する小委員会で中間整理を公表


国土交通省は、平成26(2014)年9月に交通政策審議会陸上交通分科会自動車部会のもとに「豊かな未来社会に向けた自動車行政の新たな展開に関する小委員会」を設置し、自動車が果たすべき役割や取組について進めてきた検討をまとめ、中間整理として公表した。

今回公表した中間整理では、地方創生に向けた「国土のグランドデザイン2050」の具体化等に関する事項の中で「地域産業としての自動車運送事業等の果たす役割と維持・活性化」を取り上げた。この中では、自動車運送事業等が地域住民の生活基盤等で重要な役割を担っていることや、地域経済や雇用の受け皿となる地域密着型産業としての役割も持つこと、自動車運送事業等の将来的な労働力不足が懸念されることなどから、同事業の経営基盤の強化と事業の維持・活性化を今後の喫緊の課題とした。

そこで、人材の確保・育成に速やかに取り組み、持続可能な経営やサービスの提供を確保するため、女性の活躍のための環境整備、資格・免許取得の支援等を含めた戦略的なリクルートの実施、賃上げを含めた労働条件の改善や、不規則・長時間・力仕事といった「働き方」の抜本的な取組を挙げた。具体的には、IT活用による労務管理システムの改善、女性向けの短時間勤務の導入、トラック事業における中継輸送の導入等を進めるべきだとしている。

さらに自動車整備業における外国人技能実習制度の活用についても、関係業界のニーズや課題等を踏まえた上で必要な対応を検討すべきであるとした。なお、人材の確保・育成に関する施策へは今後とも継続的・中期的に取り組むことが重要となることから、取り組みのフォローアップや、更なる取組促進に向けての課題や環境整備方策のあり方等について、引き続き検討を深めていくべきであるとしている。

今後は、最終的なとりまとめに向けて更に検討を深めていくとともに、今回の中間整理の対象とならなかった事項についても併せて検討を行っていくこととした。

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投稿者:gotsuat 09:42| 行政関連