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2015年01月31日

【物 流】国交省 第2回物流事業者におけるKPI導入のあり方に関する検討会を開催

平成27(2015)年1月15日、国土交通省は第2回物流事業者におけるKPI導入のあり方に関する検討会を開催した。

この検討会実施の背景として、物流業界では業務効率化のための指標設定やそれに基づく改善活動が浸透しておらず、トラブルが生じた際に荷主と認識を共有できる指標がない場合があり、荷主と一体となって改善を推進出来るよう、物流効率化のための指標(物流KPI)を設定し可視化することや物流KPIの実効性を高める方策を推進することにより、産業の発展を促すというものがある。

前回の第1回ではKPI導入の必要性などについて話し合われ、今回はKPIの設定方法や活用方法について議論された。

まず、現状では (1)KPI未導入により実態の把握が出来ていない (2)PDCA未構築によりKPIを活用出来ていない (3)企業間未連携により社外(荷主など)との原因に遡及出来ていない物流事業者がいることを想定した。また、それぞれ (1)導入段階 (2)活用段階 (3)社外との連携段階とし、各段階の課題と講ずるべき対策が検討された。

導入段階においては社内のKPIへの理解不足、KPI担当部署と関係部署の確立が出来ていないなどの課題があり、経営方針にKPI活動を組み込むことで重要度を示す、KPI担当・関係部署の役割や権限の社内周知などが対策として挙げられた。活用段階では、PDCAサイクルにおける原因分析の方法が不明瞭である、原因を解決する方法を検討する人材の不足などの課題があり、マニュアル作成が有効な対応策であるとされた。社外との連携段階では、定期的なコミュニケーションやKPIの共同設定により、KPIへの理解不足や課題への認識共有不足が解消されるという。

また、現在の物流事業者のKPI利用状況、課題、未導入の理由などの調査のため、約400社に対しアンケート調査を実施することも決められた。今後、同年2月下旬の第3回検討会、3月下旬の第4回検討会を経てKPIの設定及び活用方法のとりまとめが行われ、その後普及方針の検討に入る予定となっている。

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投稿者:gotsuat 09:43| 行政関連