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2015年01月06日

【物 流】国交省 鉄道貨物輸送における偏積対策に関する検討(中間とりまとめ)


国土交通省は鉄道貨物輸送における偏積対策に関する検討の中間とりまとめを発表した。この検討会は、平成24(2012)年4月26日に江差線泉沢駅〜釜谷駅間にて発生した貨物列車の脱線事故の原因がコンテナ内の積荷の偏積により脱線した貨車に大きな静止輪重アンバランスが生じていたためとされたこと等を踏まえて、コンテナ内の積荷の偏積を防ぐための有効な方策を検討するために行われた。

偏積対策を行うにあたり、JR貨物や貨物列車の利用運送事業者が各々できる限りの対策を取ること、相互に連携すること、荷主と情報共有を図って理解と協力を求めていくことが重要であるとされた。また、両者は偏積防止のために新たな積荷の偏積への対応というより一層の安全対策を軸として具体的な取組みを着実に行うとした。それぞれ取り組む対策は以下の通り。

◆JR貨物による対策
1.利用運送事業者に対する均衡の取れた積付けを定めた貨物運送約款の遵守要請
2.偏積の可能性があるコンテナの調査の実施及び利用運送事業者向けのコンテナ積付けガイドラインの作成
3.コンテナ毎の偏積状態をチェックできるポータブル重量計及びトップリフターによる測定の導入
4.コンテナ内の積付け状態の写真のサンプリング調査
5.走行中の左右の輪重バランスをチェックする機能を有する輪重測定装置の技術開発

◆利用運送事業者による対策
1.現場作業員に対する適切な積付けの徹底及び積付けに係る教育訓練の実施
2.コンテナ積付けマニュアルの作成及び遵守
3.養生資材の導入及び適切な利用
4.利用運送事業者の具体的取組み
(必要なコンテナ積付けに係るマニュアル等の整備、荷主に理解と協力を得られるような情報共有)

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投稿者:gotsuat 17:00| 行政関連