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2014年12月26日

【物 流】国交省 日ベトナム物流政策対話を開催


平成26(2014)年12月17日、国土交通省は「日ベトナム物流政策対話」を開催した。これは、平成20(2008)年11月の第6回「日アセアン交通大臣会合」で、物流システムの発展に資する施策として実施が決まったものである。国交省はアセアン各国と物流政策対話を継続的に実施し、日本の物流システムの海外展開の推進やアセアンの物流環境の高度化に伴う課題等についての意見交換等を行っている。

国交省からは、日本がアセアンで推進している施策として、主に日本の物流システムの海外展開を促進するために取り組んでいるアジア物流パイロットプロジェクトの説明を行い、これまで実施している2案件の物流パイロットプロジェクトを紹介した。さらに、当年度中に実施予定の2案件(1.東西経済回廊における新たな物流システム導入と物流インフラの有効活用に係る実証事業(東西経済回廊におけるトラックとベトナム鉄道を使ったハノイーバンコク間の複合輸送)、2.メコン地域におけるクロスボーダー宅配事業に係る実証事業)について説明し、ベトナム政府へ理解と協力を求めた。これに対しベトナム政府は当年度中に実施予定の2案件はベトナムの物流の高度化に寄与するものとして日本側の提案を歓迎し、実証実業に向けての課題検討の意向等について意見交換が行われた。

物流分野の人材育成に関しては、ベトナムで実施予定の現地物流人材育成事業2案件 (1.物流マネジメント人材育成事業、2.物流技術人材育成事業)について提案した。これに対しベトナム政府等は日本側の提案を歓迎し、ベトナムの物流を発展させる上で人材育成を最重要課題と位置付け、日本側の更なる協力を強く要請した。

ベトナム政府からは、ベトナムの物流分野における課題として、法的整備・インフラ整備・人材育成の必要性が示され、政府の取組みとしてインフラ等の中長期的な整備計画や交通分野の人事育成施策について説明があり、ベトナムの物流システムの質を向上させることが重要であると強調された。

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投稿者:gotsuat 10:26| 行政関連