<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2014年12月24日

【物流】物流連 第6回労働力問題小委員会を開催


平成26(2014)年12月11日、日本物流団体連合会(物流連)は第6回目となる「労働力問題小委員会」を開催した。今回は「機械化・自動化による荷役の効率化」(前回からの継続議題)と「外国人労働者の活用」について情報・意見の交換が行われた。

「機械化・自動化による荷役の効率化」については、作業補助機械のパワーアシストスーツや自動搬送機器などのマテハン機器について議論された。アシストスーツについては実用に向けて貨物の重量・容積・荷姿などの工夫が必要であること、マテハン機器については汎用性の低さと、全体の効率化や人手不足解消には繋がっていないという指摘があった。また、今後は労働力を補い労働付加削減を目指す機械化を進めることが必要だという意見への共感があった。以上を踏まえて、今後は労働生産性を上げて女性や高齢者の労働負荷や長時間労働を減らすために、手荷役を必要最小限に留めることや、輸送モード間の積替え時に生ずる荷役を効率化するための方策として、一貫パレチゼーションの普及について意見交換し、今後改めて研究等を進めるとした。

「外国人労働者の活用」については、事務局から外国人労働者の活用に関する制度と現状についての説明と情報・意見の交換が行われた。非熟練作業の分野については、非熟練労働者の本格的な活用は安全確保の観点やコミュニケーション上の懸念から消極的であった。また、低コストの非熟練労働者の増加で雇用条件改善の取組みなどを損なう恐れも指摘された。一方、外国で働く外国人社員を一般社員と同様に位置づけて積極的に登用している先駆的な事例が紹介された。これは、グローバル化の進展などで海外進出先での技能・経営層の人材育成が必要となり、日本で一定数を採用し研修実施後、海外へ送り戻すという試みである。技能実習制度では、1年以上行う場合にはその職種が限定されていることが確認された。ニーズ自体が少ない、現行制度に課題があるなど、様々な意見があった。

次回は2015年2月初旬の開催予定で、インフラ整備の課題やとりあえずのまとめについて審議する予定。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:43| 物流事業者