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2014年12月19日

【物 流】物流連「海外物流戦略ワーキングチーム」を開催


平成26(2014)年12月10日、日本物流団体連合会(物流連)は当年度5回目となる「海外物流戦略ワーキングチーム」による会議を行った。当チームは国際業務委員会の下に位置し、海外展開する物流事業者が持つ課題で、一社では解決できない課題への取組みを検討するために、定期的に会議を開き情報交換している。今回は日本政府・ベトナム政府・ミャンマー政府による物流政策対話が近々実施予定にあることを考慮して開催された。

会議では、同年11月に同チームのメンバー4人で実施したベトナム物流実態調査の結果概要の報告と、JR貨物からミャンマーの貨物輸送事情について報告があり、その後、チームメンバーはベトナム・ミャンマーへの現地進出企業が経験している課題について議論した。

ベトナムでは同年1月から交通事故防止と道路ダメージの軽減を目的に、車検の厳格化や過積載の取り締まり強化等が導入されたが、説明が不十分のまま導入されたので若干の混乱があること、ただし長期的に見ると日系企業にとって望ましい方向にあるとの意見があった。また、同時期から利用運送や倉庫を含むサービス業の外資規制が緩和されたため外資100%で設立可能にはなったが、政府がなかなか新規ライセンスを下さない事例があることや、両国ともにインフラ整備がまだまだ不十分である等の課題が指摘された。物流連は、これらの課題を具体的に改善するには時間がかかると思われるが、当会議は官民が情報や問題意識を共有する面で意義があったとした。

平成27(2015)年以降も、海外物流戦略ワーキングチームは物流企業の海外進出に係る課題について官民連携で意見交換・情報交換を続け、適宜、現地情報や実務に詳しい会員企業の専門家の参加を得るとしている。

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投稿者:gotsuat 09:36| 物流事業者