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2014年11月05日

【物流】物流連 第5回労働力問題小委員会を開催

 

平成26(2014)年10月23日、日本物流団体連合会は第5回目となる労働力問題小委員会を開催した。

同委員会ではまず「関東関西間のトレーラースイッチセンターの取組み」と題した講演が行われた。スイッチセンターとは長距離トラック輸送の中継地点として設けられた施設のことで、静岡県内に設置されたスイッチセンターについて紹介があった。

スイッチセンターの設立は、現在の物流業界に蔓延するトラック運転手不足や協力会社の減車・撤退などへの危機感が背景にあり、自社幹線車による運行へ方向転換しつつ、安定した輸送サービスを継続させることが目的となっている。

実際には、関東・関西間1泊2日での運行を、関東までと関西までをそれぞれ日帰りで運行、同センターでの接続に変更することで、トラックドライバーの長時間労働解消が試みられている。業務従事者からは、「毎日家に帰ることができる」「配送先がある程度固定されてくるので仕事がしやすい」などの声がきこえると紹介された。

参加した委員から、この取組みは労働力不足解消に有効であるとして高い関心が寄せられ、拠点設立までの経緯など多くの質問が出たり、今後の中継輸送拡大に向けて現行制度の改善を求める意見が出た。

つづいて委員会では、「機械化・自動化による荷役の効率化」を議題にインターネット通販市場の拡大と配送センターの労働力不足への対処として、マテハン危機など大型設備投資の導入による自動化・効率化の事例、高齢化が進む荷役の現場におけるロボット技術、宅配業における電動アシスト自転車の活用事例が紹介された。委員からは各自の取組状況について紹介があり、継続して審議を進めていくことが確認された。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:43| 物流事業者