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2014年10月23日

【環境】大林組 屋外用保水冷却パネル「打ち水ウォール」を開発


大林組は、有孔成形鋼板に保水材と給水システムを組み合わせた屋外用保水冷却パネル「打ち水ウォール」を開発した。

都市部のヒートアイランド現象は年々顕著になりつつある一方、道路や建物周りをオープンカフェや休憩スペースにする等、屋外空間の積極的な活用が進んでいる。夏季の日中は路面温度が60℃以上に達する為、それら屋外空間に対応する暑熱対策が求められている。

今回開発された「打ち水ウォール」は、有孔成形鋼板からなるパネルの内部に保水材を充填、上部から少量の水を給水し保水材全体を湿潤させる。パネル内や表面に風が通り抜ける際に、保水された水が蒸発、気化熱の作用によりパネル周辺の空気を冷却する。また、安価な有孔成形鋼板と市販の保水材の利用する事により材料費が抑えられ、同様の機能を持つ冷却壁と比べ、コストが半分に低減されている。

現在、同社が所有する商業施設と複合ビルの屋上設備機械室と休憩スペースとの間の壁に設置されている。夏季の測定では、パネル近傍の空気は最大4℃低下し、パネル日陰面の表面温度は、同じ日陰面の非設置場所と比較して最大約16℃低下した。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:26| 企業の取り組み 【機関別】