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2014年10月09日

【流通】血中アミノ酸濃度バランスを指標とした膵臓がんの早期発見技術を開発

味の素は、大阪府立成人病センター片山和宏副院長を中心としたグループと共同で、膵臓(すいぞう)がんにおける血液中のアミノ酸濃度バランスの変動に関する研究を推進してきた。今回、片山副院長らは、膵臓がん患者において、健康な人と比較して血中アミノ酸濃度バランスの有意な変化を認め、複数の血中アミノ酸濃度を用いた多変量解析により、膵臓がんの発見に応用可能であることを、多施設試験で明らかにしました。この研究成果は、2014年9月25日に第73回日本癌学会学術総会で発表した。今後、味の素は当成果による事業化を検討する。

膵臓がんの患者数はここ30年間で大幅に増加している。膵臓がんは早期では自覚症状が少なく、約6割の患者が手術不能な進行がんの段階で発見される。膵臓がんは5年生存率が7%で難治がんと言われているが、手術が可能な早期がんの段階で見つかることで、進行がんの段階で発見される場合と比べ長い延命や治癒が期待できる。

味の素は、血中アミノ酸濃度のバランスの変動を統計学的に解析・指標化し、健康状態や疾病リスクを明らかにする「アミノインデックス技術」の研究開発を行っており、これまで6種類のがん(胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん、乳がん、子宮・卵巣がん)において、5mlの血液(採血1回分)で簡便に早期発見できる可能性を発表してきた。今回、新たに膵臓がんにおいて、「アミノインデックス技術」の有用性を検証した。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 流通