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2014年09月05日

【知識】パイオニア 米社とビッグデータを使った自動車業界向け事業で業務提携



 パイオニアと米国トレジャーデータは、2014年9月4日、自動車業界向けのビッグデータ関連事業において業務提携を行うことに合意した。この提携は、パイオニアが展開している自動車向けクラウド基盤上のビッグデータ活用において、クラウド型データマネージメントにおける高い実績と優位性を持つトレジャーデータの技術を採用し、新しいテレマティクスサービスの提供を目指すものである。

 今回の提携により、パイオニアは、収集・蓄積した自動車関連の各種ビッグデータを、短時間で効率的に分析することが可能になる。トレジャーデータは、自動車関連ビッグデータに関するノウハウを蓄積し、今後の事業展開に活用することが可能になる。両社は今後、解析したデータに基づくさまざまな情報を、自動車関連事業者の用途に応じて配信するクラウドソリューションを提供していく(2015年内予定)。

 同ソリューションにより、自動車関連事業者は、自動車の状態に応じたメンテナンスの案内や、きめ細やかなアフターサポート情報の提供など、ユーザーのカーライフの利便性を向上させるテレマティクスサービスを提供することが可能になる。

 パイオニアは2006年に、プローブ情報(自動車の走行履歴や各種のセンサーデータなど)を活用した独自のネットワークシステム『スマートループ』を立ち上げ、業界に先駆けてビッグデータの活用を進めてきた。
 また2013年には、自動車向けクラウド基盤『モバイルテレマティクスセンター』を構築し、スマートフォン向けにもクラウド型ナビゲーションサービスを開始したほか、車載機のみならず、スマートフォンから得られる膨大なデータの解析処理による高精度なプローブ渋滞情報の提供を開始している。

 トレジャーデータは、大容量の各種データをリアルタイムで収集・保管・分析するクラウド型データマネージメントサービス(DMS)「トレジャーデータサービス」を提供している。事業開始以来、主にデジタルマーケティング・広告業界やオンラインゲーム業界の企業向けに導入を進めてきたが、2013年より製造業を中心に、さまざまな“モノ”から発するセンサーデータの分野(IoT)への応用を強化している。
 
 今後、両社は、本ソリューションをさまざまな自動車関連事業者に提供することで、自動車関連ビジネスの拡大と発展に寄与できるよう、収集するデータの内容や分析手法を強化するとともに、サービスも拡張していく予定である。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:10| 知識