<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2014年08月19日

【物流】国交省 第3回「物流問題調査権当会」を開催

 平成26(2014)年8月7日、国土交通省は第3回目となる「物流問題調査検討会」を開催した。

 これによると、国内貨物の輸送実績は長期的な減少傾向となっていて、平成25(2013)年は平成17(2005)年比で85.8%となり、14%ほど減少した。平成26(2014)年4月以降は消費税増税による駆け込み需要の反動減も見られるが、トラック(特別積合せ貨物)を除いて堅調に推移。なお、6月の鉄道(JR)は対前年比で大きく減少している。今後の貨物量については、荷主の多くが同年7〜9月で回復を見込んでいる。

 平成26(2014)年7月のトラック稼働状況については、輸送量は概ね落ち着いた荷動きとなっており、稼働率は概ね高いという。事業者の中には、6・7月に入って荷動きが低迷しているところや、自社車両の稼働率はほぼ目一杯だと言っているところなどがあった。また、トラック運転手不足で傭車の確保が難しい状況が依然続いているとの声が多くあった。

 トラック産業の活性化については、トラック業界が現在中高年層の男性労働力に依存しており、将来的な労働力不足への懸念があることを取り上げた。その対策として、トラック業界の健全化やトラックドライバーの労働条件の改善、ドライバーの確保・育成に向けた官民連携での取組を強化する。労働力不足においてはトラック業界のみならず、内航海運の分野においても将来の船員不足を懸念する意見があった。

 検討会ではこの他、労働力不足問題をめぐる最近の動きとこれまでの検討の経緯などについても話し合われた。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:46| 行政関連