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2014年08月18日

【物流】平成26年6月分 内航海運における輸送動向調査結果

日本内航海運組合総連合会は、平成26(2014)年6月分の内航海運の輸送動向調査結果を公表した。同調査は、国内の海上荷動量の実態を把握するため、内航海運の貨物船・油送船の主要元請オペレータ60社の輸送量(内航海運輸送全体の80%以上を占める)について、毎月末調査を行っているものである。

これによると、同年6月の実績値における貨物船の輸送量は、18,320千トン(前年同月比100%)となった。品目別にみると、鉄鋼(同109%)は堅調に推移し、自動車(同103%)は、消費税増税後の反動減がある一方で軽自動車販売が好調となった。セメント(同102%)は、定修や民需・官需工事の終了が集中したこと等により伸び率は少し低下した。雑貨(同100%)は、消費税増税後の反動減がある一方で輸出向けの自動車関連部品、飲料等が下支えした。原料(同96%)は、セメント原料の石灰石輸送の減少により減少。紙・パルプ(同98%)は、消費税増税前の駆け込み需要の反動減や新聞の販売不振、燃料(同83%)は、火力発電所の定修や需要の減少により減少した。

また、同年6月の実績値における油送船の輸送量は、10,085千kl(前年同月比100%)で、黒油(電力需要)の需要減少や白油(ガソリン)需要の低迷が続く一方、「エネルギー供給構造高度化法」による国内転送の増加等により、前年同月比横ばいとなった。輸送品目別にみると、白油は同106%、ケミカルは同104%、耐腐食(硫酸、苛性ソーダ等)、高温液体(アスファルト、硫黄等)は共に同93%、黒油は同92%、高圧液化(LPG、塩ビモノマー等)は同90%となった。

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投稿者:gotsuat 10:41| 物流事業者