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2014年08月11日

【環境】竹中工務店他 エネルギー消費とCO2排出を6割以上削減できるECMセメントを開発




 NEDOプロジェクト(※1)において、竹中工務店、鹿島建設、デイ・シイ、日鉄住金高炉セメントなどの共同により、セメント生産におけるエネルギー消費とCO2排出を6割以上削減できるECMセメント(※2)の開発に成功した。

 今回開発されたECMセメントは、鉄鋼産業における副産物である高炉スラグを主材としており、このECMセメントを利用する為の構造物の基礎及び地上構造体も同時に研究開発された。結果、セメント製造時におけるエネルギー消費量を約60〜70%削減(ポルトランドセメント※3の場合)、コンクリート構造物のエネルギー原単位を約30〜60%削減させる事を可能とした。

 これら研究結果により、基本となるECMセメントを地盤改良体とコンクリート構造物に実現化できることが確認された。




1…省エネルギー革新技術開発事業/実用化研究/エネルギー・CO2ミニマム(ECM)セメント・コンクリートシステムの研究開発
2…ECM(Energy・CO2・Minimum)セメント:鉄鋼製造の副産物である高炉スラグを主体とする、焼成不要のセメント
3…高温で焼成したカルシウムシリケートを主成分とするクリンカーに適量の石膏を加え微粉砕して製造される一般の用途に用いる汎用性のあるセメント。販売されているセメントの約70%を占める

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:13| 企業の取り組み 【機関別】