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2014年07月31日

【物流】国交省 ホイール・ベアリングの点検整備を促す



 平成26(2014)年7月25日、国土交通省は車両火災を未然に防ぐためにホイール・ベアリングの点検整備を行うようホームページ上で促した。

 これによると、国交省は現在社会に大きな影響を及ぼす車両事故の発生防止策を検討しており、整備不良が原因となった車両火災の中で車輪・車軸に関するものが約1割に達し、多くの割合を占めている。これに着目して調査分析したところ、ホイール・ベアリングの点検整備を怠ると回転部位の潤滑剤であるグリスの劣化や漏れによる潤滑不良が発生し、走行性能等に影響が出ることが確認された。

 ホイール・ベアリングの点検整備を怠ると、グリスへの異物混入やグリス量の不足状態が発生し潤滑不良となる。その結果、ホイール・ベアリングに異常が発生しても点検整備をしないまま走行を続けた場合、車軸や車輪周りに様々な不具合が生じ、車輪脱落、走行不能の原因となる。特に大型自動車においては最悪の場合、ホイール・ベアリングが焼付いて車両火災に至る恐れがあるという。

 尚、大型自動車等で使われている分割型ベアリングは、定期点検時に適切にグリスの補充や交換等の整備をしなければならないので注意が必要である。自動車メーカーでは定期交換部品や消耗品の推奨する交換時期を定めているため、適切な車両管理の目安にすることができる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 08:37| 行政関連