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2014年08月04日

【アジア】日立システムズ ITサービス事業を強化でマレーシア企業を買収

日立システムズとマレーシアのITソリューションプロバイダーであるSサンウェイテクノロジーは、マレーシアをはじめとする東南アジアにおけるITサービス事業を強化するため、両社の合弁会社である日立サンウェイを通じて、マレーシアで事業展開するITサービス企業Free Net Business Solutions Sdn Bhd(以下、FREENET社)を買収してグループ会社化する。
さらに、マレーシアのPWS社と資本業務提携(30%のマイノリティ出資)を行う。なお、同買収および出資に伴い、日立システムズおよびサンウェイテクノロジーは、日立サンウェイへ追加出資を行う。


 経済成長を続ける東南アジアでは、日系企業を含む多数の外国企業が進出しており、現地企業を含め、ITサービスの需要が急速に高まっている。とりわけ、マレーシアは電力や水道などの社会インフラの整備も整ってきていることから多くの製造業が進出しているほか、金融機関が集積するシンガポールと隣接しておりデータセンター(DC)拠点としても有望であり、DCサービスのニーズが急速に高まってきている。

 日立サンウェイは、東南アジアでの事業を強化している日立システムズが、同社として東南アジアに初めて設立した合弁会社で、本社をマレーシアに構え、シンガポール、タイ、フィリピン、インドネシア、ベトナムに子会社を有している。事業開始後、順調に業績拡大を続けており、さらなるITサービス事業拡大のために、DCサービス分野の強化を図りたいと考えていた。

 こうした背景を踏まえ、日立システムズとサンウェイテクノロジーは、日立サンウェイへ追加出資を行い、日立サンウェイを通じて東南アジアにおけるDC事業に本格的に取り組むための企業買収ならびにパートナー企業への出資を行うことを決定した。具体的には、日立サンウェイがマレーシアでデータセンターの運用を手がけるFREENET社を買収してグループ会社にする。あわせて、マレーシアで、データセンターのコンサルティング・設計・構築などを手がけるPWS社にマイノリティ出資を行い経営に参画する。

 日立サンウェイは、これら一連の買収や資本業務提携により、DCのコンサルティング・設計・構築から運用サービスまでワンストップで手がけられるようになる。また、日立サンウェイがマレーシアに新設し、今秋に営業開始を予定しているデータセンターは、PWS社が設計・構築し、日立サンウェイが運用・サービス提供を担当する。

 日立システムズグループは中期経営計画で掲げる2015年度売上目標5,000億円、海外売上高比率10%の達成に向け、各種施策を展開している。今回の買収および資本業務提携によりグローバル事業の強化・拡大を図り、目標の達成をめざす。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:39| アジア