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2014年07月17日

【環境】大阪ガスと積水ハウス 国内で初めて電気自動車も含めた年間CO2排出量ゼロを達成



大阪ガスと積水ハウスが共同で平成23(2011)年2月より実施している「スマートエネルギーハウス」の居住実験において、燃料電池・太陽電池・蓄電池(電気自動車を使用)を最適に制御することで、CO2排出量を通年でゼロ*1にできることを実証した。

さらに、HEMS*2を利用した家電・ガス機器や住宅設備の自動制御等について評価を行うことで、HEMSの効果的な機能を実証し、省エネ性と快適性が両立することを確認した。

電池住宅*3に実際に長期間居住し、電気自動車を含めて年間CO2排出量ゼロを達成したのは、国内で初めてである。

 「スマートエネルギーハウス」とは、燃料電池と太陽電池を組み合わせた「ダブル発電」に、さらに蓄電池(定置型あるいは電気自動車)等を組み合わせ、情報技術を駆使して、電気と熱を賢く(スマートに)「創る・貯める・使う」ことにより、快適で環境にやさしい暮らしとエネルギーセキュリティ*4を両立させる住宅のことである。

 今回、3年間の居住実験で検証を行った結果、以下の成果を得ることが出来た。

1. 燃料電池を最大限に活用する独自の制御方法を用いた3電池住宅(蓄電池として電気自動車を使用)の通年評価として、実居住条件下で▲103%のCO2削減と▲82%の節電、31万円のメリット(光熱費+車輌燃料費)を達成
2. 居住者の快適性と省エネ性を長期間にわたり両立させる効果的なHEMSの機能を実証
3. 電動シャッターや電動カーテン等の住宅設備の自動制御が、居住者の利便性・快適性を向上させることを確認


今回の研究成果の公表*5を通じ、住宅設備・機器等の開発関係者の方々に「スマートエネルギーハウス」の有用性についての理解を広め、「スマートエネルギーハウス」のコンセプトを取り入れることで、省エネ性と快適性を無理なく実現できる住宅設備・機器が早期に市場導入されることを期待する。

*1 太陽電池の販売分は、火力平均の発電所のCO2を削減するものとして計算。
 実証期間は平成25(2013)年6月1日〜平成26(2014)年5月31日。
*2 Home Energy Management Systemの略。スマートエネルギーハウスにおいては、
エネルギーの見える化、居住者へのアドバイス、各種機器の自動制御といった役割を果たす。
*3 燃料電池・太陽電池・蓄電池を備えた住宅のこと。スマートエネルギーハウスで      は蓄電池として、平成23(2011)年2月〜平成25(2013)年3月は定置型蓄電池
   、平成25(2013)年6月〜平成26(2014)年5月は電気自動車を使用。
*4 非常時にもエネルギーを継続的に使用できる仕組み。
*5 詳細な実験成果については、8月上旬に大阪ガスホームページ上にて公表予定。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:32| 企業の取り組み 【機関別】