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2014年07月14日

【アジア】豊田通商 カザフスタン共和国の農業法人に出資

豊田通商は、カザフスタン共和国の農業法人持ち株会社Koktem EA社(以下:コクテム社)の第三者割当増資を引き受け同社に20%出資することで合意し、出資基本契約書を締結した。豊田通商は取締役とマネージャーを派遣する。同国における農業事業参入は、豊田通商として、また日本の大手商社として初めて。

カザフスタン共和国は、チェルノーゼム(黒土)に代表される肥沃な穀倉地帯に、約2,400万haの畑作農地(日本の農地面積の約5倍)を有している。その一方で、農産物が麦類に偏重し、降雨頼みで粗放的な生産方法のため、毎年の収穫量が不安定であることが課題となっている。カザフスタン共和国政府は2013年に「アグロビジネス2020」政策を策定し、麦類以外の生産品目に多様化することを推奨している。

コクテム社は2007年の事業開始以来、大規模農業に取り組んでおり、麦類、油糧作物、野菜等の多品目生産を行っている農業法人で、カザフスタン北部に農場を有している。

今回、豊田通商がコクテム社に資本参加・農業事業参入することにより、栽培・生産管理、収穫物の保管から販売過程の業務改善を行うことで生産効率を上げ、安定した収穫量の確保につなげる。なお、収穫した穀物や野菜は2014年秋以降にカザフスタン国内で販売する予定にしている。

豊田通商は、カザフスタン共和国を新興国での重要国と位置付けている。今回のコクテム社への出資を通して、同国の食糧供給の安定化に貢献するとともに、大規模な農業生産および法人経営ノウハウを蓄積し、今後の大規模農業事業ニーズに対応する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア