<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2014年06月02日

【環境】三菱電機 風力発電所設置時の発電量の予測精度を向上する「風計測ライダ」を開発



三菱電機は、再生可能エネルギー技術の研究機関であるオランダエネルギー研究センターが風力事業への導入基準をクリアする事を承認し、風力発電所設置時の発電量の予測精度を向上する風計測ライダを開発した。

開発の背景は、風力発電所を設置する場合には事前に風況調査を行うが、従来は風況観測マストを建設し、それに取り付けたカップ式風速計による調査を行っていた。しかし、カップ式風速計は一地点の風のみの計測に留まり、さらに風車の大型化に伴い風況観測マストの建設費用が増加するという課題があった。

レーザー光により地上から上空風を遠隔観測するライダは、風車のローター面を含む全高度の風を計測できるため、風車の発電量の予測精度が向上する他、風況観測マストが不要となり、費用の大幅な削減が可能となる。国際エネルギー機関では、ライダの国際標準化に向けた動きも本格化するなか、今回の開発により、世界中で高まるライダ導入の期待に応えていけるという。

開発の特長は、耐環境性能の向上などにより、洋上などへ運用範囲の拡大が可能となる他、省エネ・小型化による運用負荷の低減があげられる。

現在同社では、開発したライダの製品化を平成26(2014)年6月に予定している。この成果を活用して風計測ライダ事業のグローバル展開を図ると同時に再生エネルギー分野における風力発電の発展に寄与する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:32| 企業の取り組み 【機関別】