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2014年05月30日

【物流】国交省 トラック産業の健全化・活性化に向けた有識者懇談会を開催



 平成26(2014)年5月20日、国土交通省はトラック産業の健全化・活性化に向けた有識者懇談会の第2回会合を開催した。

 会合では、業界活性化のためにドライバー向けの新たな資格を導入することが提起された。これはドライバーのスキルを「見える化」することを目的とされ、トラックマスターズとトラックスーパーバイザー(いずれも仮称)という資格を創設する。トラックマスターズは向上心のある若手ドライバーが対象となり、一定レベルに達するとポイントや★マークが付与され、条件をすべてクリアするとトラックマスターに認定されるという仕組み。

ドライバーや事業者は、保有ポイントを営業PRに活用できるというメリットがある。
 一方トラックスーパーバイザーは営業所などの幹部になりうる熟練ドライバーが対象となり、一定レベル以上の運転技能を有する他、マネジメント能力(労務運行管理の知識等)や経営参画力(財務諸表の読解等)について試験を行い、合格したものに認定されるという仕組み。この資格を有する者が経営層に入ることで、事業者としては適切な幹部登用が手軽に行うことが出来る。またドライバーに対してはキャリアアップの具体的な目標を示すことで、定着率の向上が期待される。

 また、業界への女性の進出状況についても話し合われた。女性の運転免許保有者約3500万人(中、大型含む)のうち職業ドライバーは0.1%しかおらず、その要因として女性が就ける職種が限られていることや家事や育児の負担を考慮しなければならないことなどが挙げられた。また経営者からも、運転や荷役をこなせるかといった心配の声があがった。そのため業界として、旧態イメージの克服や志望者への新たなアプローチ方法などの仕組みを作ることに加え、経営者としても就業継続可能な環境づくりを推進してゆくことでまとまった。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 08:57| 行政関連