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2014年05月15日

【物流】国交省 第2回「物流問題調査検討会」を開催



 国土交通省は平成26(2014)年5月12日に、第2回物流問題調査検討会を開催し、概況をまとめた。

 これによると、国内貨物輸送量を年別にみると、長期的には減少傾向にあるが、短期的では特に本年1月頃より前年同月比で貨物量が増加している。今後の貨物量は、平成26(2014)年4月〜6月で減少すると見込む荷主が多い。運賃や料金に関しては今後増加すると見込む荷主が多い。

 4月のトラック輸送量の状況においては、対前年同月比で約10%減〜約10%増、対前月比で減少の傾向にある。3月と比較すると輸送需要は落ち着いているが、地域や業種により依然傭車の確保が難しい等の状態にある。需要増への対応としては、混載や傭車等の効率的な運行を図り、新規従業員の雇用、増車や傭車運賃の値上げによる車両の確保等の特別措置を取った。しかし、燃料高騰によるコスト増で従来の運賃水準が採算に合わない等の理由で需要に応えられなかったケースも挙げられた。

 内航海運の稼働状況では、駆け込み需要の反動によるものと思われる輸送量の減少により、稼働率は対前月比で減少傾向となり沈静化しつつある。前年比での稼働率は、例年通りとする意見が多い。需要増への対応には、新用船や臨時用船の継続、廃船予定船の延長使用による船腹量の確保、休日航海の増加等の特別措置を取った。その一方で、需要に対応できなかった事例では、燃料費の高騰に対する運賃の不採算や、稼働依頼時期の不一致をその理由として挙げた。

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投稿者:gotsuat 08:35| 行政関連