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2014年05月08日

【環境】伊藤忠商事 米国Solena Fuels Corporationへ出資

伊藤忠商事は、都市ごみ等のバイオマスからバイオ航空燃料等の持続可能バイオ燃料を製造する技術を持つ、米国Solena Fuels Corporation(以下「Solena社」)に出資を行った。  従来のガス液化(Gas to Liquid)技術に独自の高温プラズマガス化技術を組み合せた、 Solena社のIBGTL(Integrated Biomass Gas to Liquid)ソリューションは都市ごみ、農業残渣、森林残渣等のバイオマスを原料に高品質なバイオ航空燃料等の持続可能バイオ燃料を製造することを可能にし、この方法で製造されるバイオ航空燃料は国際的航空燃料基準で認証されており、機体、ジェットエンジン、既存インフラ設備、現在の航空燃料流通システムの改修、変更等の特別な措置無しにそのまま利用可能である。  現在同社は英国航空をパートナーにロンドン近郊で都市ごみからバイオ航空燃料、無硫黄バイオディーゼル燃料、バイオナフサ等の液化燃料を年間約10万トン製造する「GreenSky London」プロジェクトを推進しており、この第1号商業化施設は平成29(2017)年に操業を開始する予定である。  航空分野の現在の温暖化ガス排出量は世界全体の約2%だが、世界的な航空需要の高まりを背景に今後年率3%から4%の割合で排出量が増加すると予想され、その為、国連専門機関ICAO(国際民間航空機関)は燃料効率を平成32(2020)年まで年率1.5%の割合で改善し、平成32(2020)年以降は温暖化ガス排出を増加させないこと-CNG-2020(Carbon Neutral Growth 2020)、平成62(2050)年迄に平成17(2005)年比50%削減することを決議し、世界240の航空会社が加盟するIATA(国際航空運送協会)が会員航空会社とこの削減目標達成に向け取り組んでいる。  この目標達成にはバイオ航空燃料の積極的な導入が不可欠であることから、世界各国の航空会社が積極的にバイオ航空燃料に取り組んでいる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 08:49| 企業の取り組み 【機関別】