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2014年05月02日

【知識】三菱商事 シェルなどとLNGカナダプロジェクトの合弁事業契約を締結

  三菱商事は、シェル、韓国ガス公社、中国石油天然气集団と共に、カナダ ブリティッシュ・コロンビア州 キティマット港周辺において推進している液化天然ガス(LNG)輸出プラントの共同開発計画、「LNGカナダ」の合弁事業契約を2014年5月1日締結し、カナダからのシェールガス初輸出を目指して、プロジェクトの開発を本格化する。 また、同プロジェクトの操業会社として、LNGプラントの設計・建設・生産を担うLNG Canada Development社(在バンクーバー)を設立した。 同プロジェクトは、4社のLNG業界における長年の実績と知見を結集させ、西カナダのLNG開発プロジェクトにおいて主導的な役割を果たし、カナダの豊富なシェールガスを、日本を中心とした市場にLNGとして長期安定供給していくものである。 同契約の締結は、合弁事業の組成及び新たなオペレーション会社の設立という、同プロジェクトの前進にとって極めて重要なマイルストーンであり、同契約への締結をもって、投資決定に向けた具体的な準備段階に入る。  同プロジェクトは、25年間の輸出許可の取得(輸出先規制なし)、2系列の拡張が可能な広大且つ平坦な液化プラント用地の確保、初期的な技術検証の完了等、既に着実な進展を遂げており、今般の合弁事業組成及び操業会社の設立をもって、LNGプラントの基本設計作業、環境許認可の取得及びプロジェクトの推進に必要な関連諸契約の締結・履行を加速し、最終投資決定を目指す。  また、合弁事業契約の締結に伴い、同プロジェクトの権益比率は、シェルが50%、当社/韓国ガス公社が15%、中国石油天然气集団が20%となる。現在の計画では、2系列(年間600万トン/系列)から成る合計1,200万トン/年のLNG供給を予定しておりますが、将来的な拡張の可能性も含んでいる。  尚、三菱商事は先行して西カナダシェールガス開発事業を2案件推進しており、これらを供給源として、シェールガスの生産から液化までのバリューチェーン構築に取り組んでいく。地政学的な優位性を有する西カナダからのカナダ産LNGを新たな調達源に加えることで、本邦エネルギー資源の調達源多様化及び長期安定確保に貢献していく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 08:58| 知識